Yoshichika Matsuo

ニュースの先に ~情と論理と正義〜

年金と生活保護は同じ

 年金と生活保護は全く同じである。

 彼らは国からお金を貰って生活している。

別に責めてる訳ではない。ただ、事実を述べてるだけだ。よく年金受給者は言う。私たちが稼いだお金で私たちは今、年金を貰っているのだ。と。若いときに一生懸命働いた結果、今、それを受け取っている。そして、それを貰う権利が我々にはある。と。だが、それは残念乍ら見当はずれだ。年金は積立て方式ではない。今の現役世代の稼いだお金の一部で賄われている。別に現役世代に感謝しろという話ではない。だが、勘違いしないでほしい。あなたが一生懸命働いて来たとか、今まで年金を払って来たとかは、現役世代にとってはどうでもいいということを。現役世代にとって、とりわけ、若者にとっては、今までどうであったかはどうでもいいということを。

 こういうこと言うと、決まってこう言う。今の日本は我々が作った。と。ならば聞こう。それは正しかったのだろうか。と。確かに経済は発展した。何もない焼け跡から驚異的なスピードで復興し、戦後11年で経済白書にもはや戦後ではない記された。生活環境も激変した。3種の神器と呼ばれた冷蔵庫、洗濯機、テレビが普及し、その後、3Cと呼ばれたクーラー、カー、カラーテレビの3つが普及してゆく。人々は日々の生活で今日より明日が必ず明るいと信じ、それを肌身で実感できた。黒電話は、ポケベルから携帯電話、そして、スマホと飛躍的に技術は進歩し、確かに物質的には豊かになった。けれども……。別に、経済発展が良くないと言っている訳ではない。それらの発展は必要なことであった。けれども、それらの発展のために今まで蔑ろにされて来たことをもう、考えなければならない時に来ている。

 

経済発展のため今まで考えなかった憲法朝鮮戦争が始まり、米軍は吉田内閣に再軍備を求めるも、憲法を理由に固辞。そのため警察予備隊という名で創設され、保安隊となり、自衛隊となった。その所為で、現在、日本では護憲派憲法解釈容認論者という何とも不思議な異常な状態が続いている。他にも終身雇用制度が邪魔をし、社員個人で給与交渉できず、一人あたりの所得は先進国最下位。そして、韓国にまで追い抜かれた。

モンスターペアレントもそうだ。学校を企業と勘違いている。確かに日本の今の教育制度にはかなりの問題がある。twitterfacebookといったSNSで世界と一瞬で繋がれるにも関わらず、日本人しか解けない日本語で書かれた問題文の会話に使えない英語。英語をやるなら、徹底的に会話をやるべきではないだろうか。そして、必要性のない古文、漢文。漢文ならば、孫氏の兵法や菜根譚史記に記された哲学、本質を教えるべきではなかろうか。そして、意味のない暗記。もはや、誰もgoogleには勝てない。人間には、人間のすべきことがある。大事なのはディベートや思考力ではなかろうか。だが、現場には限界がある。なぜなら、文科省の指導要領通りやらねばならないから。だから、文科省が変える必要がある。課題山積である。

 

年金も決して例外ではない。

この問題を考える時、ひとつ忘れないでほしいことがある。それは、今まで使われて来た現行制度はあなた方が現役だった頃に同世代の官僚たちが作ったものだ。恨むなら同世代の官僚を、そして、あなた自身が官僚という道を選ばなかったことを恨めばいい。ただ、ここで述べたいのはあなた方の世代が作られた制度にもう、限界が来ているということ。人口が増える前提で作られた現行制度はもう、成り立たない。そして、年金受給者はこれから増える。年金も生活保護も最低限度の生活を国民が営むために保障されている。現役世代にとって、それらは自らが払った税金を回される対象であり、負担である。そして、国にとっても然り。税収は増えずとも、高齢者の医療費や年金といった形でこれから一層支出が増える。別に、高齢者に死ねと言っている訳ではない。だが、生活保護と扱いは変わらないということを忘れないでほしい。要は、生活保護を批判はできないということ忘れないでほしい。そして、先程も述べた様に何よりこのままでは制度自体が成り立たなくなる。だから、新たな制度が必要だ。その新たな制度についてはまた来週ということで。